データをディスクに3次元に書き込む。もうSFの話です。
私自体、ホログラフィックストレージ自体の存在は去年教えてもらったのですが、今年出荷になると言う事で、期待の一品(技術)です。
調べてみるとホログラフィック記録自体は1963年にPolaroid社のPieter J. Van Heerdenと言う人が原型を提案した様です。
今回出荷を発表されたのはホログラフィック記録機器開発している企業のひとつのInPhase Technologies Inc.のHDS300Rと言う機種です。
HDS300Rの主な仕様
- 5inchDisk/カートリッジ
- 容量300GB (4年以内投入時1.6TB)
- データレート 20MB/s (4年以内投入時120MB/s)
- メディア寿命 約50年
- 追記型 (CD-R,DVD-Rの様に再書き込みできない)
- ドライブ1.8万米ドル(約216万円/投稿日レート)
- メディア180米ドル(約21,000円/投稿日レート)
EE Times Japan:ホログラフィック記録装置が実用化へ
さすがにドライブ200万は一般向けではないですが、ハイエンド向けとしては十分ありえる値段だと思います。
メディア耐久50年ならば、保存用途としては最適だと思います。
ただ、容量的にはテープドライブならLTOで対応できるところも大きく、ミドルエンド、ハイエンド向けでもいきなり置き換わるとも思えないので、民生機が出て来るまでには時間が掛かりそうです。
また、現在は追記型しかないので、書換型のメディアが出るとまた状況が変わりそうです。
やはり、HDDが安くなりバックアップ用途にも十分使えるようになりましたが、長期保存には使えない訳で、HDD容量に見合うバックアップメディアと言うのがどうしても必要となります。
特に企業ではデータの長期保存は重要な訳で、高くてもストレージ機器導入が必要になりますから需要はありそうです。
価格はテープドライブより値段の下げ幅も大きいだろうし、時間の問題でしょう。
BDやHD DVDよりもインパクトのある技術です。
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